2013年03月27日
全てが必然というのならば・・・
年賀状。
まーしゃ、元気にしていますか?
おばちゃんの体調があまりよくありません。
時間が取れたら、大阪まで会いに来てあげてくれませんか
まーしゃの顔を見たら
おばちゃん笑顔になるとおもうから・・・
平成25年元旦
先日、久しぶりに仕事で大阪・天満まで出かけたときのこと。
同行するはずだったスタッフ2人が2人とも
どうしてもはずせない仕事が入り
急きょ、私一人で行くことになった・・・。
当初、電車で行く予定にしていたが
『まっ、一人なら車で行く方が気楽かな』
と、お気に入りのCDをセッティング。
もし道に迷ったらいけないので予定よりも2時間早く家をでた
。
ところが、である。
またしてもスポンサーの都合で
取材がドタキャン
その連絡がきた時
私はすでに大阪の天満にいた。
時間厳守。用意周到。几帳面さが
すべて裏目にでた・・・。
ターゲット不在のビルのカフェ。
ウィンナーコーヒーで一服。
口の周りにクリームををつけたまま
『はぁ~
』と声を上げ
カップを置いた。
窓から見える淀川の水の流れ。
遠目には、ほんのりピンクに見える桜並木。。。
何か忘れているような。。。
なんだろう。。。なんか引っかかる。
娘1号が赤ちゃんのころ
母はすでに亡くなっていたし
引っ越してきたばかりの和歌山には
もちろん友達も知り合いもなくて
まさに密室育児。
一日、誰ともしゃべらない日もあった。
夜泣きが激しくて、
下に寝かせると火が付いたように泣く娘を
抱いて座ったまま寝る生活が生後1歳8か月まで続いた。
和歌山に来るまで
テレビ局と広告代理店の修羅場でもまれ
人気芸能人や各界のえらいさんの取材、
ファッション関係のCM撮影で海外にいったこともあった・・・
そんな私が密室で
泣きじゃくる赤ちゃんと二人。
気が狂いそうだった。
このまま時代において行かれるんじゃなかろうか、と焦った。
その頃、大阪の伯母のところへよく出かけていた。
絵描き人の伯母は美人で、
いつも海外を飛び回り
旅の話とスケッチブックを見せてくれた。
私の憧れだった。
春のある日、
子育てに疲れていた私を
都島から淀川沿いに桜の宮まで一緒に散歩してくれたこともあった。
満開の桜の花はやさしくて
抱っこしている娘の頬を花弁でくすぐってくれた。
そんな伯母がパーキンソン病を発症した、と
連絡があったのが
今年の年賀状だった。
気になりながらも毎日の生活と仕事と子育てと体力不足で
気付かないふりをしていた。
『はっ
ここ、おばちゃん家の近くじゃん!』
桜が私の記憶に呼びかける。
忙しさにかまけて
後回しにしていた私の不義理に。。。
叔父に電話して場所をいうと
『そこからなら車で10分でつくで
』
あ~車で来てよかった。そう思った。
久しぶりに再会した伯母は
痙攣が激しく
以前の美しかった伯母の原型はもはやどこにもなかった。
それでも
『まーしゃちゃんか?ほんまにまーしゃか?』と
震える手を私の頬にあて、満面の笑顔で迎えてくれた。
全てが偶然ではなく必然というのならば
今日一人で大阪に車で来たことも・・
取材先にドタキャンされたことも・・・
淀川沿いの桜並木をみたことも・・・・
すべて必然で
今日の私は伯母に会うために神様に仕組まれたことではなかろうか・・・
そう思った。
帰り際、伯母が
『まーしゃちゃん、ありがとう。
生きてりゃいろいろあるけれど、
山あり谷ありのほうが人生の景色はきれいなんやで。
きばりや。生きなあかんで』。
今年も桜の季節が変わらずやったきた。
上を向いて見る花、『桜』
が一斉に花笑みを湛えている。
まーしゃ、元気にしていますか?
おばちゃんの体調があまりよくありません。
時間が取れたら、大阪まで会いに来てあげてくれませんか
まーしゃの顔を見たら
おばちゃん笑顔になるとおもうから・・・
平成25年元旦
先日、久しぶりに仕事で大阪・天満まで出かけたときのこと。
同行するはずだったスタッフ2人が2人とも
どうしてもはずせない仕事が入り
急きょ、私一人で行くことになった・・・。
当初、電車で行く予定にしていたが
『まっ、一人なら車で行く方が気楽かな』
と、お気に入りのCDをセッティング。
もし道に迷ったらいけないので予定よりも2時間早く家をでた


ところが、である。
またしてもスポンサーの都合で
取材がドタキャン

その連絡がきた時
私はすでに大阪の天満にいた。
時間厳守。用意周到。几帳面さが
すべて裏目にでた・・・。
ターゲット不在のビルのカフェ。
ウィンナーコーヒーで一服。
口の周りにクリームををつけたまま
『はぁ~

カップを置いた。
窓から見える淀川の水の流れ。
遠目には、ほんのりピンクに見える桜並木。。。
何か忘れているような。。。
なんだろう。。。なんか引っかかる。
娘1号が赤ちゃんのころ
母はすでに亡くなっていたし
引っ越してきたばかりの和歌山には
もちろん友達も知り合いもなくて
まさに密室育児。
一日、誰ともしゃべらない日もあった。
夜泣きが激しくて、
下に寝かせると火が付いたように泣く娘を
抱いて座ったまま寝る生活が生後1歳8か月まで続いた。
和歌山に来るまで
テレビ局と広告代理店の修羅場でもまれ
人気芸能人や各界のえらいさんの取材、
ファッション関係のCM撮影で海外にいったこともあった・・・
そんな私が密室で
泣きじゃくる赤ちゃんと二人。
気が狂いそうだった。
このまま時代において行かれるんじゃなかろうか、と焦った。
その頃、大阪の伯母のところへよく出かけていた。
絵描き人の伯母は美人で、
いつも海外を飛び回り
旅の話とスケッチブックを見せてくれた。
私の憧れだった。
春のある日、
子育てに疲れていた私を
都島から淀川沿いに桜の宮まで一緒に散歩してくれたこともあった。
満開の桜の花はやさしくて
抱っこしている娘の頬を花弁でくすぐってくれた。
そんな伯母がパーキンソン病を発症した、と
連絡があったのが
今年の年賀状だった。
気になりながらも毎日の生活と仕事と子育てと体力不足で
気付かないふりをしていた。
『はっ

ここ、おばちゃん家の近くじゃん!』
桜が私の記憶に呼びかける。
忙しさにかまけて
後回しにしていた私の不義理に。。。
叔父に電話して場所をいうと
『そこからなら車で10分でつくで

あ~車で来てよかった。そう思った。
久しぶりに再会した伯母は
痙攣が激しく
以前の美しかった伯母の原型はもはやどこにもなかった。
それでも
『まーしゃちゃんか?ほんまにまーしゃか?』と
震える手を私の頬にあて、満面の笑顔で迎えてくれた。
全てが偶然ではなく必然というのならば
今日一人で大阪に車で来たことも・・
取材先にドタキャンされたことも・・・
淀川沿いの桜並木をみたことも・・・・
すべて必然で
今日の私は伯母に会うために神様に仕組まれたことではなかろうか・・・
そう思った。
帰り際、伯母が
『まーしゃちゃん、ありがとう。
生きてりゃいろいろあるけれど、
山あり谷ありのほうが人生の景色はきれいなんやで。
きばりや。生きなあかんで』。
今年も桜の季節が変わらずやったきた。
上を向いて見る花、『桜』
が一斉に花笑みを湛えている。
Posted by cion at 12:44│Comments(4)
│記憶の星座
この記事へのコメント
桜は、色々な記憶をよみがえらせてくれる、不思議な木ですね。
桜見に行かなきゃ(^ー^)*
桜見に行かなきゃ(^ー^)*
Posted by 虹色 at 2013年03月27日 14:05
虹色様
体調はどうですか?
和歌山城のしだれ桜が満開でしたよ。
私は山中渓に夜桜を見に行きたいなぁ、
なんて思っています。
体調はどうですか?
和歌山城のしだれ桜が満開でしたよ。
私は山中渓に夜桜を見に行きたいなぁ、
なんて思っています。
Posted by まーしゃ at 2013年03月27日 17:14
いい話ですね・・・
伯母さんの喜ぶ顔が目に浮かびます!
まーしゃさんの文章が好きです。
伯母さんの喜ぶ顔が目に浮かびます!
まーしゃさんの文章が好きです。
Posted by mori-papa at 2013年03月28日 00:58
mori-papa様
コメントありがとうございます。
私のつたない文章も
『好き』といってくれて
きゃあ(///∇///)(*≧∀≦*)
ありがとうございますっっ!!
私もmori-papaさんの歌声
大好きですよーっっ!!
初めて聴いたとき感動して
泣いてしまいました・・・(T0T)
コメントありがとうございます。
私のつたない文章も
『好き』といってくれて
きゃあ(///∇///)(*≧∀≦*)
ありがとうございますっっ!!
私もmori-papaさんの歌声
大好きですよーっっ!!
初めて聴いたとき感動して
泣いてしまいました・・・(T0T)
Posted by まーしゃ at 2013年03月28日 09:38